値段の差は何の差?<1> なぜ激安インプラントがあるのか

公開日: 更新日:

「そういう人間関係に頓着しない歯科医師もおられるのです。現在、日本には30種類以上のインプラントシステムが出回っています。基本的にインプラントの良し悪しはインプラント体が顎の骨としっかりとくっつき、長期間安定できるか否かによります」

 どのメーカーのものであれ、現在のインプラント体の表面には、凸凹や溝をつけることで表面積を増やすなどしてより骨との密着度を上げる工夫がなされている。もちろんアレルギーなどの免疫反応や感染症が出にくい生体親和性のある材質を使うことが求められる。

「それならば老舗で販売実績の多い海外ブランドのインプラントシステムがいいか、というと必ずしもそうではありません。インプラントの治療技術は日進月歩で進化しています。新技術はすぐに真似をされ、さらなる技術開発が進んでいます。ブランドにあぐらをかいているメーカーのものがいいとは言えないのです」

 中には、感染症対策と称して、大病院の外科手術が行われるような大掛かりな無菌室を設けているところもある。しかし、それは必須条件とはいえないという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド