ダイアモンド☆ユカイ語る 精子ゼロからの“男の妊活”秘話
そこからは何というか、3日間ほど口がきけませんでした。「どうせ俺なんか」と思っては、妻に申し訳ないと落ち込んで……。しまいには、「別の人と結婚した方がいいんじゃないか」と思って、妻にそう切り出したこともありました。
すると妻は、「ユカイさんが子供みたいな人だから大丈夫。一緒に生きていきましょう」と言うわけです。ありがたいですよね。でも、当時の自分は「おまえに何がわかる」と内心ひねくれていました。
でも、ボーッとする日々の中、無精子症のことをネットで調べてみると、子供を授かる可能性があることがわかりました。ただし、治療費は全額自己負担だし、失敗する確率が高い。しかも男性不妊の手術は、「睾丸にメスを入れ精巣から精子を取り出す」という世にも恐ろしいものでした。でも、挑戦するしかないと思いました。実際は、局部に麻酔するときだけが恐怖で、あとは麻酔で痛みを感じることもなく、想像していたほどではありませんでした。
■「ダメでもともと」で挑んだ最後の挑戦
大変なのは女性の方です。自分の男性不妊のために健康体の妻もつらい治療を始めました。取り出した精子を体外で受精させ子宮に戻した時点で、妊娠してお腹に赤ちゃんがいる感覚になるそうで、その分、失敗したときの精神的、肉体的なショックは男性と比べようもないほど大きい。自分たちは2度挑戦し、2度失敗に終わりました。