10月29日は世界乾癬デー 「移らない病気」と専門家ら啓発
毎年10月29日は「世界乾癬(かんせん)デー」。①乾癬の意識向上②治療アクセスの改善③理解を深める④乾癬コミュニティーで団結する――の4つの目的で、世界中で乾癬に関するイベントが開催された。
これに先駆けて10月25日には、日本乾癬学会・中川秀己理事(東京慈恵会医科大皮膚科学講座主任教授)、日本乾癬患者連合会・柴崎弘之会長、最近乾癬患者であることを公表したモデルの道端アンジェリカさんのトークセッションが開かれた。
中川理事は「根治的な治療法はないが症状をゼロにする治療法が2012年以降、次々に出ている。さらに乾癬が悪化する因子を見つけ、それらを避けることで、(症状が出ない)いい状態を年単位で持続できる」と述べた。
また柴崎会長は、乾癬が「うつる病気」ではないことを強調。公共の場で差別を受けてきた患者は多数いるが、認知度を高めることで、これらをなくしていきたいと抱負を語った。