若くしてコレステロールが高ければ「家族性」を疑う

公開日: 更新日:

 こう指摘するのは、帝京大学臨床研究センター長の寺本民生医師だ。

■新薬投与で「悪玉」を積極的に下げる

 家族性高コレステロール血症は生まれつきの疾患だ。肝臓の細胞表面にあるタンパク質「LDL受容体」の遺伝子やそれに関連する遺伝子(PCSK9やアポB―100)に異常がある。

 そのため血液中のLDLコレステロールが細胞内に取り込まれず、血液中にたまりやすくなる。「生まれつき総コレステロールの値が高い」「30代など若い年代で冠動脈疾患を発症している」などが家族性高コレステロール血症の特徴だ。

「かつては500人に1人程度といわれていましたが、実際は想定以上に多く、250~260人に1人と考えられています」(寺本医師)

 家族性高コレステロール血症であれば、従来の治療薬スタチンを最大量用いてもLDLコレステロールを目標値以下にするのが難しいケースが珍しくない。

「今回のガイドラインでは、スタチンで下がらなければエゼチミブという薬を使う。それでも駄目ならPCSK9阻害薬を使う。家族性高コレステロール血症を見落とされている患者は、その適切な治療を受けられていない」(寺本医師)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係