速い流行ペース 今季のインフルエンザはB型にも要注意
■A型より症状は軽めだが…
しかも、A型とB型では症状に違いがあるため、自己判断で「これはインフルエンザではないだろう」と決めつけるのはやめた方がいい。
「A型は激しい症状が出るケースが多く、38度を超える高熱が続き、関節痛、筋肉痛、頭痛、ひどい寒けなどの強い全身症状が表れます。インフルエンザというと、これらの症状をイメージする人がほとんどでしょう。それに比べ、B型は症状が穏やかな場合が多い。個人差はありますが、ずっと高熱が続くのではなく、熱が上がるのは夜だけで昼間は下がったり、37度程度の発熱で終わる人もいます。また、咳、嘔吐、下痢、腹痛といった症状を訴える人も多く、風邪の症状に似ています。そのため、単なる風邪だと思っていたらB型だったという人も少なくありません」
B型で症状が軽かったとしても、インフルエンザには違いない。そのまま放置すれば、家庭や職場でウイルスをまき散らすことになり、感染を拡大させる危険がある。発熱や咳が続いたり、少しでも全身症状が表れたら、すぐに医療機関で検査を受けた方がいい。これから受験を控える子供を持つ親はなおさら注意したい。
「もちろん、予防も大切です。A型とB型に予防法の違いはありません。人混みではマスクを着用して、マスクの表面は触らない。手洗いとうがいをしっかり行う。インフルエンザの流行は3月ごろまで続きます。A型だけでなくB型も流行していることを頭に入れて、しっかり対策を講じましょう」