目のかすみや視力低下…実は「性感染症」が原因かも

公開日: 更新日:

「強力な抗菌薬の登場で梅毒は治療できるようになりました。そのため、かつてのように梅毒による典型的なぶどう膜炎を見ることも少なく、私自身も40年近い眼科医師生活で10例程度です。ただし、梅毒性の虹彩毛様体炎や視神経炎などは増えている印象があります」

 虹彩とは黒目の周りにある色のついた部分を言い、その伸び縮みにより光の量を調整する。毛様体は水晶体の厚さを調節してピントを合わせる働きをする。

「虹彩毛様体炎は虹彩にある血管が反応して虹彩とその隣にある毛様体に炎症を起こす病気です。通常は両目に発症します。視神経は、網膜で集められた光を脳に伝える神経線維の集まりを言い、そこに炎症が表れるのが視神経炎です。視神経炎が怖いのは放置するとやがて視神経萎縮が起きて失明するからです」

 HIVは、まぶたにみずいぼ、網膜に綿花様白斑および点状出血が表れやすい。

「HIVの網膜病変の初期では通常は視力等には影響せず、見逃されることがあります。ただ、HIVの典型的症状のひとつであるため、HIV感染を自覚していない患者さんが、これらの症状で眼科を受診して、初めてHIV感染が明らかになるケースも報告されています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  5. 5

    中森明菜が小室哲哉、ASKAと急接近! “名曲製造機”との邂逅で「第2の黄金期」到来に期待

  1. 6

    「色気やばい」山﨑賢人のタバコ姿が大反響 韓国で路上喫煙の宮根誠司との反応に“雲泥の差”

  2. 7

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  3. 8

    中野サンプラザ、TOC、北とぴあ…都内で建て替え計画が相次ぎ頓挫する理由

  4. 9

    岩井明愛・千怜姉妹が大ピンチ!米ツアーいまだポイントゼロで「リシャッフル」まで残り5試合

  5. 10

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”