重大病を引き起こすことも くしゃみを我慢してはいけない

公開日: 更新日:

 こう言うのは、日本整形外科学会認定専門医で「みずい整形外科」(東京・目黒)の水井睦院長だ。脊椎圧迫骨折とは、外傷や椎骨の衰弱が原因で起きる脊椎の骨折のこと。首回りの頚椎圧迫骨折、胸椎が骨折する胸椎圧迫骨折、腰椎が骨折する腰椎圧迫骨折の3種類ある。

「くしゃみで骨折しやすいのは12番目の胸椎とそれに連なる1番腰椎です。湾曲した背骨の頂上付近の力学的に負荷がかかりやすい場所です」(水井院長)

 骨折すると、動けないほどの激しい痛みが起きる。骨折の破片が脊柱の内部に入り込み神経を刺激してしびれやマヒを起こすこともある。

 しかし、糖尿病などで神経障害がある人や高齢者の中には、痛みをさほど感じない人もいる。

「『背中が曲がっている』と他人に指摘されたり、『背が縮んで洗濯物が干せなくなった』ことで、初めて骨折に気がつく人もいます。骨折したままにしておくと、背骨のバランスが悪くなり、他の骨への負担が大きくなる。背骨が折れると、1年以内に次の骨折が起こる確率が高くなるという研究報告もあります」(水井院長)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動