子宮体がん手術翌年に世界一 矢澤亜希子さん語る壮絶治療

公開日: 更新日:

 それでも12年の秋、次第に悪化する体調不良から少しでも楽になりたいという思いから、近所の婦人科クリニックを訪ねました。すると、問診と検査でがんの可能性を疑われ、翌月には再検査。そして、そこから紹介された大きな病院でさらに検査をした結果、「子宮体がんステージⅢc」が見つかったのです。

手術を選択できたのは「バックギャモン」のおかげ

 治療方針が手術と抗がん剤だと決まったのが年明けの1月半ばで、手術は3月初旬でした。

 手術前には、手術の内容や抗がん剤の副作用、治療後の体の変化などの説明がありました。例えば、卵巣を取れば更年期障害の症状が出るとか、万が一には人工肛門になる可能性もあることを聞かされました。子供を産めないという人生プランの崩壊により明るい未来が見えなかったので、「そんなつらい思いと危険を冒して手術する価値があるのだろうか?」と悲観しました。正直、「治療を受けずにこのまま人生を終えてもいい」という考えに傾いていました。

 それでも手術を選択できたのは、実は「バックギャモン」のおかげなのです。バックギャモンは、2つのサイコロの出目に従って駒を進めるゲームです。先読みをしてゲームプランを考えるときに、展開の“場合分け”をします。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された