肝臓がん<2>亡くなった両親がラジオ波焼灼治療法に導いた
2月、この「悪性リンパ腫」の治療のために約2週間入院。全4回の抗がん剤(リツキサン)治療を受けた。ほかに通院で3回である。
5月に入って、4回目の入院で「C型肝炎」治療のための「インターフェロン」と抗がん剤治療を併用して受けることになる。
「肝臓がん」の告知を受ける前の石川さんは、40代末で「C型肝炎」と診断され、サラリーマン時代から定期的に検診を受けていた。同治療をほぼ1年間、48週間続けて、「C型肝炎」のウイルスを死滅させた。
他方、「肝臓がん」の手術から2年余りが経過した2013年3月、検診で「肝臓がん」の再発を告知される。
担当医師から再手術を提案されたが、「当時の私はすでに66歳。過酷な手術に耐えることができるだろうかと考えてしまいました」。
手術以外の治療選択はないかと、ネット検索などで情報を集めた。しかも石川さんは、医療関係の会社に勤務していた経験から、最新の医学情報にも明るかった。目に留まったのが「ラジオ波焼灼治療法」である。同療法は、がん腫瘍に針を刺し、通電(約100度)させてがんを死滅させる療法である。