落語家・柳家花緑さん 視聴者からの質問で発達障害を確信
気になって「ディスレクシア」を調べてみると「識字障害」とあり、まるで自分のプロフィルのようでした。調べれば調べるほど、自分が発達障害である確信を持ちました。それが約4年前のことです。
で、昨年、自分の著書を出版するにあたり、編集者がしかるべき専門医に、私の成績表や幼少期のエピソードなどを記した文章を持っていって見ていただいたところ、「間違いなく発達障害です」とお墨付きをいただきました。それで、晴れて「私は発達障害です」と公表したわけです。
■落語のおかげで“居場所”があった
発達障害という病気にはいろいろ種類がありまして、ボクの場合は主にADHDと多弁症、そしてディスレクシアです。
学校では落ち着きがなく、注意を受けてもそれを繰り返してしまい、しゃべり出すと止まらない問題児でした。まぁ、そのおしゃべりのおかげで今、生活できているわけですけどもね(笑い)。知的能力には問題ないのですが、読み書き、計算、勉強全般がダメで、小・中学ともに授業は苦痛でしかなく、テストはほぼ白紙でした。当時、発達障害という病名もなかったので、先生は本気で怒るし、自分でも劣等感の塊になりました。引きこもりや登校拒否にならなかったのを褒めてあげたいくらいです。