リスクを下げる働きも「お酒」と「脳卒中」の不思議な関係
■休肝日を設けることは大切
ただし、これらはあくまでもお酒と脳卒中だけの話。お酒はがんや心臓などの病気とも関係している。このため厚労省は「健康日本21」の中で「通常のアルコール代謝を有する日本人において、節度ある適度な飲酒とは、1日平均純アルコールで20グラム程度」としており、1日の適正アルコール量の目安として男性25グラム以下、女性20グラム以下と定めている。
ちなみにアルコール20グラム程度とはビール・発泡酒の中ビン1本、酎ハイコップ1杯もしくは350ミリリットル缶半分、日本酒1合、ウイスキーダブル1杯、グラスワイン1杯弱となる。
「“たったこれだけ?”と思う人もいるかもしれませんが、これは1日の量。週換算では約150グラムまで飲めるのですから、決して少ない量ではないはずです」
また、週に1、2日はお酒を飲まない休肝日を設けることも大切だ。毎日お酒を飲み続ける人は休肝日のある人に比べて死亡リスクが1.8倍高いという研究もある。