笹川伸雄
著者のコラム一覧
笹川伸雄

ジャーナリスト。1946年、宮城県生まれ。医、食、健康のジャンルを得意とし、著書に「妙薬探訪」(徳間文庫)など

食道がん宣告から3カ月 治療なしでも体力気力に衰えなし

公開日: 更新日:

 私がある日突然、がんの宣告を受けてから3カ月が経とうとしている。そしてこの間、医師が提案した治療を断り、私はこれまで通りの生活を続けている。特別なことは一切していない。締め切り前は睡眠時間が3~4時間と短いのも、相変わらずだが、それでも体力的に何の問題もない。なぜ、医師の治療を断ったか? 覚悟を決めて開き直ったわけではない。医療ジャーナリストとしてのこれまでの経験から、医師の治療ではがんからは逃れられない。生活の質(QOL)が保てないと思ったからだ。

 私のがんの“発見”は7月12日朝の突然の頚部の腫れからだった。町の耳鼻咽喉科に行ったのが17日。頚部は大きく腫れ上がっていた。「深頚部膿瘍」と診断され、緊急手術のため近くの大病院に回された。そこで入院、再検査。内視鏡検査で細胞組織の採取の結果が20日に出た。医師から「病名は扁平上皮がん(食道がん)。そして進行度が最も高いステージⅣ」と宣告された。

 医師は私に次のような説明をした。

①食道の深くまで腫瘍があり、リンパ節転移も複数あるため、治療は簡単なものではない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 4
    芸能事務所の社長には「三浦友和のNGみたいな子はいらないのよ」と言われた

    芸能事務所の社長には「三浦友和のNGみたいな子はいらないのよ」と言われた会員限定記事

  5. 5
    巨人・坂本勇人「一塁手で一軍復帰」に現実味…本人、チームともメリット盛りだくさん

    巨人・坂本勇人「一塁手で一軍復帰」に現実味…本人、チームともメリット盛りだくさん

  1. 6
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  2. 7
    女優・沢田雅美さん「渡鬼」降板報道の真相で「本が一冊書けてしまうかな(笑)」

    女優・沢田雅美さん「渡鬼」降板報道の真相で「本が一冊書けてしまうかな(笑)」

  3. 8
    “もうひとつの首都決戦”都議補選「自民」は負け越し必至…「都ファ」は4候補が全員討ち死に危機

    “もうひとつの首都決戦”都議補選「自民」は負け越し必至…「都ファ」は4候補が全員討ち死に危機

  4. 9
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  5. 10
    ヒデとロザンナ(6)8歳年上の東洋人にロザンナは「やばい、運命の人だわ」と直感し…

    ヒデとロザンナ(6)8歳年上の東洋人にロザンナは「やばい、運命の人だわ」と直感し…会員限定記事