性器クラミジア<2>保険診療医では複数部位の検査は難しい

公開日: 更新日:

 クラミジアに感染しても男性の半数は症状が出ない。女性ではさらに分かりにくく、症状が出る人は20~30%くらい。しかも症状が出たとしても軽く、女性では「おりものの増加」「下腹部痛」「不正出血」「排尿痛」「性交痛」などだ。

 いずれにせよパートナーが感染していることが分かったら、症状がなくても早く検査を受けた方がいい。同時に治療をしなければピンポン感染を繰り返し、いつまでたっても治らないからだ。検査は性感染症専門の医療機関で受けることが肝心。自由診療の施設が多いが、それには理由がある。性感染症専門施設「プライベートケアクリニック東京」(新宿区)の尾上泰彦院長が言う。

「クラミジアの感染経路は性器のみならず、咽頭、目、肛門と多岐にわたります。しかし、保険診療では1度の受診で1部位の検査しか認められていません。ですから保険診療の施設では、たいがい尿やおりものを検査して終わりにしてしまう。性器の部分が陰性でも、咽頭に感染していればパートナーにうつしてしまいます。自由診療なら、1度に疑われる複数の部位を検査できるのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」