更年期治療はお金がかかるの?診断「前」と「後」の費用は
この連載で述べてきたように、更年期になると、女性ホルモンであるエストロゲンの減少で、さまざまな症状が出てきます。それらが発汗、気力の低下、イライラなどであれば、更年期の症状と思うかもしれません。
しかし、肩凝り、腰痛、めまい、不安、不眠などは、「イコール更年期」と分かりづらい。整形外科、内科、心療内科などいろんな科を受診。しかしエストロゲンの減少が原因なので、どこへかかってもよくならず、ドクターショッピングを繰り返す。医療機関を変えると治療費に加え新たに検査、薬代と積み重なり家計を圧迫します。
知人のSさんと私がまさにそうでした。40代前半から更年期症状に悩まされ、更年期と知らずに、いろんな科にどれだけお金を使ったことか。
それまで私たちは医療の出費が多い年は医療費控除申請をしていました。ところが2人とも更年期の治療が始まる前の数年間だけ、申請が抜け落ちていたのです。体の不調で精神的な余裕がなく、申請にまで頭が回らなかったのでしょう。
それでも領収書を保管していれば、5年さかのぼって申請ができたのに、領収書も保管していませんでした。更年期の治療で元気になった今では後悔するばかりです。みなさんも不調で病院を受診する際は、領収書を必ず取っておくようにしてください。