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坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

「今日の検査、異常なし」より「予想より悪い」がいい理由

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 私が考える「病院の正しい利用法」を具体的にお話ししましょう。今は、体重に加えて、体脂肪率、内臓脂肪レベル、筋肉量、基礎代謝なども測定できる体組成計が売られています。

 数千円なので、健康維持の投資と考えれば決して高くありません。

 健康維持のために自分の体を管理するのに最も重要なのは、毎日継続して体組成計で測定すること。体脂肪率などを正しく測定するポイントはいくつかありますが、それはいったん横に置いといて、どうすれば自分が毎日測定できるかを考えましょう。

 私は患者さんに、「お風呂場の脱衣所に体組成計を置いておくといいですよ」とよくお勧めしています。お風呂はたいてい毎日入る。その時に服も脱ぎますから、ついでに体組成計に乗ればいい。数値を毎日メモしておくとベスト。ただし、メモが面倒で体組成計に乗らなくなるようなら、メモしなくても、自分の頭にしっかり刻んでおくので構いません。

 さらに血圧も測れればよりいい。しかしこれも、面倒で三日坊主になりそうなら、まずは体組成計でのチェックを続けられるようにしてください。また、ご家族と一緒にチェックするのもいいでしょう。

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