まさに地獄の痛み…鈴木麻由さん語る群発頭痛との壮絶闘病
服が顔に当たるだけで激痛に襲われるので、着替えることができずにパジャマのまま……。タクシーの揺れ、顔に当たる風、信号機の光などが激痛につながり、母が背中をさすってくれたその振動さえも痛く、母の手を振り払ってしまいました。
当初、帯状疱疹が疑われたのですが、結果、先生に「群発頭痛かもしれません」と言われました。原因はストレスです。治療は皮下注射と酸素吸入、座薬の鎮静剤と説明を受けましたが、私の場合はそれらの治療がまったく効果がありません。先生と治療法を模索する中で、三叉神経痛の薬が効くことが分かり、発作時には三叉神経痛の薬と座薬鎮静剤のボルタレンで様子を見ました。
「群発頭痛」という病名はそのとき初めて聞いたのですが、後に調べたところ「世界三大痛」と称される病でした。激痛という言葉では収まらず、「拷問なのか」と思うほどの痛みを繰り返すのです。痛みをどうにか抑えようと、頭を壁に打ち付ける人がいることから「自殺頭痛」とも呼ばれているようでした。ハリー・ポッターシリーズで有名な俳優のダニエル・ラドクリフさんがこの病気を公言なさっています。