まさに地獄の痛み…鈴木麻由さん語る群発頭痛との壮絶闘病

公開日: 更新日:

 私も同様の症状で、発作が起きたときをたとえるなら、「麻酔なしで歯を全部抜かれた」感じ。あるいは、「鼻をトンカチで叩かれ、耳に電流の棒を刺され、目をえぐり取られ、神経がむき出しになった顔面をノコギリで切り取られているような」……まさに地獄の痛みです。

 ひとたび発作が起こると、少しの振動や光でも痛みが激しくなるので、部屋を真っ暗にして、発作が起きたときの体勢でみじんも動かずにじっとしていました。

 あまりの痛みに当初は声を発することもできませんでしたが、途中からうめき声と泣きじゃくる声がひどかったようで、母がお隣さんに菓子折りを持ってお詫びに行ったとも聞きました。

■薬さえ飲んでいれば仕事はできるようになった

 そんな具合に最初の発作が起こってから3カ月弱は暗い部屋で寝たきりでした。音のない部屋で、薬を飲んで、ただ寝ているだけ。食事をするのも痛いので食欲はなく、半年で10キロも痩せました。ただただ「次の発作はいつ来るのだろう」と怯えるだけで、ふいにやってくる激しい頭痛にぐったりしていました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…