最後の手段で肛門にホースを…お侍ちゃんが語るクローン病

公開日: 更新日:

 一番つらかったのはこの後です。というのも転院の前に、胃と大腸に問題がないことを確定しなければならず、胃カメラと大腸検査をしたのです。すでに体力が低下していて下剤を飲むのも一苦労な中、それをなんとか耐え抜いて検査を終えて転院したら、なんと転院先の大学病院でも再び胃カメラと大腸検査をするというではありませんか! 1週間に2回もの同じ検査……。私には、もう下剤を飲む力は残っておらず、最後の手段で肛門にホースを入れ、お湯で流し出すという状態でした。

 腹痛から大学病院に行くまで約2週間。胃腸炎と思っていた私にも焦りが出始め、本番まで1カ月と迫ったミュージカルの降板も考えざるを得なくなりました。

 胃と大腸に異常がないと判明し、小腸内視鏡検査を済ませたところで医師が言うには、「たぶんクローン病じゃないかと思う」というあいまいな診断でした。症状は明らかにクローン病でも、難病ゆえに確定するには決め手に欠けるというわけです。でも、クローン病の治療であるステロイド点滴でたちどころに数値が良くなったことで、やっと確定に至りました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸300億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」