【胃】もたれや痛みなどの不調はプチ断食では解消しない
年を取るほど脂っぽい物や甘い物をあまり食べられなくなる。それは加齢に伴って胃の働きが低下するからだ。
無理してたくさん食べると「胃もたれ」、少し食べただけでお腹がいっぱいになる「早期飽満感」を引き起こす。「鳥居内科クリニック」(東京都世田谷区)の鳥居明院長が言う。
「胃の機能が低下すると、胃に入った食べ物を消化・排出するのに時間がかかるため、胃もたれや早期飽満感が起こるのです。胃炎で胃の機能が低下している場合でも、同じように起こります。胃の排出にかかる時間はカロリー量に比例するといわれ、カロリーが高いほど遅くなります」
胃痛(心窩部痛)の原因では、「胃炎」「胃潰瘍」「胃がん」などが考えられ、強い香辛料や酸っぱい果物を食べると胃酸の分泌が促進され、弱った胃粘膜が刺激されるので痛みが強くなるという。
胸やけ(前胸部痛)やのどの痛みを繰り返す場合には、胃酸が食道へ逆流する「逆流性食道炎(胃食道逆流症)」の可能性がある。胃酸の分泌が長くなる高カロリー食、夜遅い食事、肥満などが要因になる。