【胃】40歳を過ぎたら内視鏡検査かABC検査を受ける

公開日: 更新日:

 ピロリ菌の感染率は、今の小学生であれば20%以下。30代以上は各世代から「5」くらいを引いたパーセンテージといわれる。

 しかし、ピロリ菌に感染していた場合、早期に除菌治療するほど胃がんの予防効果が高い。そのため一部の自治体では、中学生を対象にピロリ菌検査の実施を始めているところもある。

■ピロリ菌除菌は18~20歳がベスト

 検査には内視鏡で胃の組織を採取して調べる方法と、内視鏡を用いない方法(尿、便、呼気、採血)がある。子供の場合は侵襲の少ない尿検査で行う自治体がほとんどだという。陽性であれば呼気検査を行い、感染が確認できたら除菌治療を勧めるといった具合だ。

 本来、除菌前に胃がんがないか、一度は内視鏡検査を受ける必要があるが、15歳未満は胃がんの発症リスクが少ないので、内視鏡検査をせずに除菌治療を行うという。

「ピロリ菌は3歳ごろまでに感染して、高校生から大学生くらいから萎縮性胃炎が始まり、40歳を過ぎたくらいから症状が出てきます。ですから除菌は早ければ早いほどいい。一般的には18~20歳くらいに本人の意思で除菌を受けることが勧められます。そして内視鏡検査を受けてない人は、40歳を過ぎたら一度は受けるべきです。内視鏡を嫌う人は、せめて『ABC検査』を受けた方がいい。血液検査で胃がんのリスクが分かります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇