【胃】食後に不具合 ダンピング症候群には早期と後期がある
■食事は5~6回に小分けにする
ダンピング症候群を抑える食べ方としては、小腸に急に大量の食べ物を送らないように、「消化の良いものをよく噛んで、ゆっくり時間をかけて食べる」。食べ物が過剰な水分と一緒に、腸へ急速に入らないように、「食事中の水分摂取はできるだけ控え、水分は食事と異なった時間に摂取する」。
そして、そもそも一度に食べられる量が少なくなるので、1日に5~6回に小分けにした食事が勧められている。その際には食後の高血糖を防ぐために、「1回の食事で炭水化物(ご飯、パン、麺類などの主食)を食べ過ぎない」ように注意する。
「1日の食事の基本となる3食は、高タンパク・低炭水化物を心掛けるようにします。脂肪は可能ならばやや多めにすると、血糖を上げずに十分なカロリーを摂取することができます。ただ、取り過ぎると脂肪性下痢を起こしたりするので、注意が必要です。また胃からの排泄をゆっくりするために食物繊維が有効です。後期ダンピング症状対策としては、食後2時間をめどに軽く糖分や炭水化物を補給するといいでしょう。高血糖を防ぐのに、食後すぐ運動をすればいいかといえば、そうではありません。食後すぐ運動をすると、早期ダンピング症状が出やすくなるだけでなく、低血糖を誘発するので、注意してください。症状がひどい人は、逆に食後しばらく横になっていると、ダンピングの症状が出にくくなります」