日本海を眺めながら死も考えた…早川史哉さん白血病を語る
■凍結されていたプロ契約の解除で火がついた
走れるようになってからも、プロのレベルでやるには体を追い込む必要があります。「今は体をいたわるのを優先し、まだ突き詰めなくてもいいかな」と考えてしまう。そんな甘えを振り切るのにも時間がかかりましたね。
18年11月、凍結されていたプロ契約を解除してもらったことがきっかけで心に火がつきました。そこからの道のりも簡単ではありませんでしたが、19年8月に公式戦のベンチに入ることができ、10月にはスタメン出場。最終的に、昨季は8試合に出場することができました。
今振り返ると、早いペースで戻ってこられたと思います。白血病と一口に言っても、治療も経過も人それぞれ。同じ病気の方には、自分のペースで目標に向かってほしいと思います。
病気になって本当に多くの方に支えられ、励まされました。ありがたさと同時にコミュニケーションの大切さにも気付き、周りの人の思いを深く考えるようにもなりました。人として成長し、視野が広がったなと思っています。