著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

【睾丸損傷】“打撃”で激痛が走ると男性が飛び跳ねる理由

公開日: 更新日:

■孫を膝の上に乗せるのは危険

 軽い打撲であれば一時的に腫れる場合もありますが、冷やして安静にしていれば改善します。ただし、大きな血腫(血がたまる)があると睾丸内圧が高まるので、手術で除去する必要があります。

 最悪なケースが「睾丸破裂」です。睾丸は「白膜」と呼ばれる強靱な被膜に包まれていますが、その白膜が破裂してしまった状態です。睾丸の白膜は、少しずつ加えるのであれば60キロぐらいまでの圧力に耐えられるといわれますが、交通事故などで瞬時に強い圧力が加わると破裂しやすくなります。

 日常生活で特に注意してもらいたい場面は、おじいちゃんがお孫さんを膝に乗せているときです。小さい子供ははしゃぎますから、立ち上がってぴょんぴょん跳ねているうちにおじいちゃんの睾丸を踏み潰して破裂させてしまうケースがあるのです。

 破裂すると激痛だけでなく、悪心、嘔吐(おうと)やショック症状なども起こります。治療は、緊急手術で破裂した白膜を縫合します。睾丸損傷は、不意に起こるのでくれぐれも注意してください。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差