目からうつるは本当か? 中国では眼科医がバタバタ倒れる

公開日: 更新日:

中国の情報を考えれば、新型コロナウイルスの体内侵入経路としても結膜を考えるのは当然だと思います。新型コロナウイルスはウイルス表面にある王冠様のスパイクが、ヒト細胞の表面にあるACE2受容体と結合することでヒトの細胞内に侵入。細胞を乗っ取り、増殖していきます。ACE2受容体は上気道以外に心臓や腎臓などに存在することがわかっていますが、気道の線毛などの生体防御機能が維持されている人では肺までウイルスが侵入しにくく、新型肺炎は発症しにくいと考えられていました。角膜や結膜の眼表面にこのACE2受容体があるかどうかはわかりませんが、中国の武漢へ調査に入りマスクはしていたが新型肺炎に罹患した中国人医師は、肺炎発症前の数日間、目の充血を経験したことから、目がウイルスを含む飛沫に暴露したのではないかと考えていたそうです。感染性を有する飛沫や体液は、結膜上皮に簡単に付着すると考えられるからです」

 従来から、新型コロナと遺伝子の80%が同じSARS(重症急性呼吸器症候群)の感染は、主に口、鼻の粘膜の飛沫への直接的、または間接的な接触により広がったといわれたが、保護されていない目からもSARSの感染が起こる可能性は指摘されていた。新型コロナウイルス感染症もまた、保護されていない目から感染する可能性があると考えられているのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動