著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

血糖コントロールが悪い人は脱水傾向 こまめな水分補給を

公開日: 更新日:

 まずは、1~2カ月の血糖コントロールを示すHbA1c(ヘモグロビンA1c)を低下させる生活習慣を心掛けることです。HbA1cが高い場合、脱水傾向にあることが多いので、水分をこまめに取りましょう。この時、コーヒーや紅茶、お茶ではなく、水の方がいいです。もし、お茶を飲むなら、可能であれば利尿作用がないカフェインフリーのものを選んでください。

 急激な血糖低下は低血糖を起こすことがあるので、食事を取るタイミングにも注意が必要です。糖質は完全に食べないようにするのもダメですが、一度にたくさん取るのも血糖値の急上昇・急低下を招きやすくするので避けてください。

■深呼吸しながら運動すると免疫力が高まる

 次に、免疫力をベターな状態で維持すること。十分な睡眠、適度な休憩、偏らない食生活、気分転換が役立ちます。免疫力は「○○○をしたからすぐ上がる」というものではありません。日頃から意識することで、その人にとってベターな状態を保てるのです。


 ビジネスパーソンにとって、常に十分な睡眠、適度な休憩を取るのは困難なことでしょう。どれかひとつできないことがあっても、免疫力を下げることがいくつも重ならないようにしてください。夜、ベッドに横になって眠る時間がどうしても短くなってしまうなら、電車の移動時間、昼食時間など細切れな時間を利用して、仮眠を取ったり、目を閉じて脳や体を休めるという手もあります。

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