どうして「痛い」と相手に言えないの?と思う人へ

公開日: 更新日:

「痛ければ、言えばいい。言えない相手とは、セックスしなければいい」

 先日SNSで、ある潤滑剤を紹介していた女性にこんなコメントがついていました。痛くない人からすれば「痛いと伝える」「セックスを拒否する」ことは簡単に思えるかもしれません。しかし、当事者にとっては、そうシンプルな話ではありません。

 日本では年代問わず、女性は性的なことに関して控えめであるべきという一般的な価値観があります。普段はこの価値観を古いと感じていても、実際のセックスの現場では、その古いと思っていた価値観がスッと出てきます。特に痛みがある人は、「自分に問題がある」と感じがちで、「痛いから、ゆっくり挿入して」など具体的なセックスの要望を伝えるのは、ひときわ困難なのです。

 男性の中には、具体的なセックスの要望を女性から聞いて、引いてしまうこともあります。「大胆だな」「(セックス)慣れしているな」などボソッと出た言葉に傷つき、二度と要望を伝えられない、セックスしたくない、そう思う女性もいるでしょう。


 古い価値観を引きずった性教育、性をタブー視する社会、性に厳格な家庭環境などの外部要因が、個人の性に関する価値観に大きく影響しています。男性で例えると、包茎。ほとんどの仮性包茎は手術が不要と専門医は言いますが、むけてないことを「男じゃない」と思い、不要な手術をうける人、また劣等感を持ち続ける人もいるのではないでしょうか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇