感染者300万人超の米国 最大のクラスター発生源は刑務所
山火事のように広がったコロナの対応に追われたチノ刑務所は、一部の受刑者をサン・クエンティン刑務所へ移送。対象者121人の受刑者は出発前の検査で陰性でしたが、検査は出発の数日前で、その後に感染する機会は十分にあり、体調不良を訴えていた者もいたといいます。この移送でサン・クエンティン刑務所で感染が爆発。重症患者がサンフランシスコ周辺の病院に移送され医療を圧迫しています。
アメリカでは、特に黒人やヒスパニックなどマイノリティーをターゲットにした大量検挙・投獄による受刑者人口の激増が大きな社会問題となり、今回のブラックライブズマター運動の焦点のひとつでもあります。
長い刑期を務め上げ、釈放直前の受刑者のひとりは「果たして生きてここから出られるのだろうか」と不安を訴えていました。