ウイルス学者が提言 基本を徹底すれば普通の生活は続けられる

公開日: 更新日:

「感染が増えたもうひとつの理由は気候です。ウイルスは気温が下がれば不活化しにくくなるうえ、空気が乾燥すれば口から飛び出した微細な飛沫は水分が抜けて長時間、空気中に漂い、感染リスクを高めます。しかも、水分が抜けた飛沫は粒子が細かくなるため、人が吸い込んだ時に、より肺の奥まで達して重症化リスクが高くなるのです」

 では、どうすればいいのか?

「これまでと異なることをする必要はありません。やるべきことは『手洗い』『会話時のマスク』『3密回避』『換気』『過度の飲酒の禁止』などです。ただし冬は、春や夏や秋に比べて、人がもともと持っている自然免疫の力が低下するうえ、ウイルスが不活化しにくい環境になるため、より基本の感染症対策を徹底する必要があります。特に冬季は換気に要注意。一般家庭で使われる暖房は室内で空気を暖めるだけで外気との交換が行われないタイプが多い。それだと、ウイルスを含む飛沫粒子が長時間、空気中を漂い、感染リスクが高くなる。仮に、人がいなくなった部屋でも、感染者から飛び出たウイルス含有微細粒子がしばらく漂っている可能性があります。ですから、いままで以上に換気は大切です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が