新型コロナウイルス 細胞への侵入を許す新たな経路が浮上

公開日: 更新日:

 感染拡大に歯止めがかからない新型コロナウイルス感染症。重症化するのは一部だといわれるが、心臓や腎臓などの重要臓器にも感染するなどその感染力の強さには驚かされる。その答えになると思われる、新型コロナウイルスの新たな感染経路が浮上したという。

 新型コロナウイルスが人間の細胞に感染する仕組みはある程度解明されている。新型コロナウイルスはエンベロープと呼ばれる固い殻に包まれている。そこから突き出したスパイクタンパク質(Sタンパク質)がヒトの細胞膜上のアンジオテンシン変換酵素2(ACE2)と呼ばれる受容体に結合し、Sタンパク質は同じくヒト細胞膜上のセリンプロテアーゼ(TMPRSS2)により切断されて、S1とS2に分かれることで膜融合が促進され細胞内への侵入が行われる。つまり、ACE2受容体とTMPRSS2がセットで存在することで初めて、人は新型コロナウイルスに感染すると考えられてきた。

 ところが、新型コロナの近親といわれるSARSウイルスのSタンパク質はセリンプロテアーゼFurin(フーリン)で切断され、S1とS2に分かれることがわかっている。このため、新型コロナウイルスもTMPRSS2がなくてもフーリンがあれば感染するのではないかと推測されていた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議