注射で「アトピー性皮膚炎」を治療する時代がやって来た

公開日: 更新日:

■生まれ変わったようにモチ肌になる人も

「問題点としては、根本治療ではないので、打ち続けなくてはならないのではないかという指摘があり、また1本の薬価が約6・7万円(保険適用で3割負担)と高額です。注射ですので痛みもあります。しかし、少数ではあるものの2~3年の使用で寛解に至り、治療なしでも炎症やかゆみがない状態を保てている人がいます。皮膚の質感が半年から1年でかなり変わり、生まれ変わったようにモチ肌になる人もいます」

「一度でいいからきれいな肌になりたい」と話す人もいるという。

 石氏医師が着目するのは、今後、アトピー性皮膚炎に対するさまざまなタイプの注射薬が出てくることだ。

「かゆみが生じるメカニズムが解明され、難治性だったヒスタミン以外の経路のかゆみが対処できるようになってきたのです。さまざまな注射薬が登場すれば、治療選択肢が増えます」

 さらに、現在「効き目がよくない」と感じている治療法についても、薬の使用量を見直したり、漢方薬を追加したり、衣類の素材を替えたり、汗をかいたらすぐに対処するなどで、症状が軽減する可能性があると指摘する。

 いずれにしろ、アトピー性皮膚炎治療に力を入れている医療機関を一度受診すべきだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された