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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

“テレワークうつ”にならない科学的コミュニケーション術

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 ルールと違って、マナーには“配慮”の気持ちが問われてきます。強要や干渉は、配慮に欠ける行為といえます。英語の「polite」は「礼儀正しさ」と訳されていますが、英語圏では「配慮する」という意味で使われます。敬意とは相手に配慮すること。ビジネスシーンなどで他者を前にしたとき、「礼儀正しさ」ばかりを気にするのではなく、本来の意味である「配慮する」気持ちを持てるかどうかがポイントです。

 丁寧語は、どの言語も言い回しが長くなる傾向があるのですが、裏を返せば、手間をかけた言葉だからこそ敬意が伝わるともいえます。料理もそうですよね。手間をかけた分だけ付加価値が生じる。どう配慮していいか分からない人は、手間をかけてみるようにしてはいかがでしょうか。

 リモートは、対面の会議に比べるとはるかにリアクションが薄いため、伝わっているのか不安になるといった声も聞こえてきます。目が合ったり、話を振ったりすることで、会議に活気が生まれていくこれまでとは一変して、相手のリアクションがないため盛り上がらない……。これは私も学生とのオンライン授業で悩まされました。“誰かがするからいいだろう”という「傍観者効果」も働いて、熱が生まれづらい。

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