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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

緑や自然がストレスを軽減 机にミニ観葉植物を置くのもOK

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 つまり、たった20~30分ほど自然を感じるような場所に身を置き、森林浴をするだけでストレスレスな暮らしに近づくというわけです。

 自然との接触がなかった人と比べて、自然に触れた時間が1週間で120分以上ある人は、前者よりも健康状態が良く、幸福感を感じるといわれています。ウオーキングでも構わないので、日頃から自然を感じる運動を取り入れると◎。

 そして、休みの日などは、キャンプや自然あふれる地域を散策するのも効果的です。

 面白いところでは、米カンザス大学のアチリーらの研究(12年)に「自然の中に3日間いると問題解決能力が高まる」という調査結果があります。

 実験では、彼と学生22人がユタ州の峡谷でキャンプをし、3日間キャンプしながら歩き回ったグループと、そうではないグループに分け、比較しました。すると、前者の方が問題を解決する能力が5割も高まり、論理的に積み上げていく思考力や知的能力が向上したといいます。自然が私たちに良い影響を与えることは、イメージだけではなく、実証的な根拠があるのです。

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