著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

精神的な健康のピークは82歳前後にある 米大学の研究で判明

公開日: 更新日:

 年齢を重ねてくると、どうしても体力や記憶力は衰えていきます。昔は簡単にできたことができなくなり、戸惑いや不安が押し寄せ、自信を失ってしまう機会にもつながってしまいます。しかし、衰えてしまうのは自然の摂理なのですから、過度に落ち込む必要なんてありません。「しょうがないよな」と深く考えないことが大切です。しかも、ハーバード大学を含めた共同研究(2015年)によれば、「50歳を過ぎてからピークを迎える能力がある」。50歳は、まだまだ老け込むような年齢ではないんですね。

 研究は、4万8000人を超える老若男女を対象にオンライン上から集めたサンプル(アンケート回答や実施されたIQテストなど)をもとに分析しました。その結果、最も計算能力が高かったのは50歳前後の人たちで、シンプルな計算問題は年長者の方が良いパフォーマンスを残したといいます。

 一方、記憶力に関するテストでは、若い被験者に劣る結果が明らかになりました。また、情報の処理速度に関しても、20代が圧倒的に成績が良く、頭の回転に関しては若者に勝てないことが示されました。こればかりは仕方がないですよね。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…