コロナ収束への道<2>「ワクチン調達は民間の力を借りるべき」

公開日: 更新日:

 主要国に比べて接種速度が遅すぎる。日本はワクチン敗戦国だ――。新型コロナワクチンの接種の開始当初は政府の対応にこんな声も上がっていた。その後、接種が進み、そうした声も少なくなってきたが、この経験を生かしてこれからの日本のワクチン対策のあり方を考えるべきではないか。

 感染症ドクターとして多くの新型コロナワクチン接種をこなしてきた「MYメディカルクリニック」(東京・渋谷)の笹倉渉院長に聞いた。

「まず大前提として、私自身はこれまでの日本のワクチン対策を評価しています。無数に及ぶ関係者たちを短期間でよく調整し、仕組みとして進めてこられたと思います。でももしかすると、より効率的な別のアプローチもあったのでは、とも考えています。私たちはインフルエンザワクチン予防接種実績があるクリニックのひとつです。少なからずワクチンの流通を理解しているという自負もあります。ですから今回の新型コロナワクチン配布で、インフルエンザワクチンの流通システムが使われなかったことは非常に残念でした。私たちにコロナワクチン接種に向けて積極的なヒアリングがあったら、接種の速度と広がりは、変わったのではないでしょうか」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース