コロナ収束への道<2>「ワクチン調達は民間の力を借りるべき」

公開日: 更新日:

 そのために、ワクチン獲得交渉にはワクチンビジネスに強い民間の力を借りるという選択肢についても、しっかりと専門家の声を聞き、検討すべきではなかったのか、という思いもあると笹倉院長は言う。

「ワクチンの調達と配布は、従来確立されていたスキームと市場原理に任せたほうがいい場合もあります。極端な例ですが、イスラエルがワクチンを大量に確保できたのはお金の力だとも言われています。日本も民間の力をもっと活用すべきだと思います。将来的には国産ワクチンの開発も必要です。それにはワクチンの開発、流通、ビジネスの実態をよく知るリーダーを前面に出すべきではないでしょうか」

 新型コロナはもちろん、未知のウイルスとの闘いはこれからも続く。そのときカギを握るのはスピードと効率性だ。より良いワクチン体制とは何かをいま考えるべきではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情