のど<上>「のみ込み力」の低下を知る10の症状 専門医が解説
のみ込み力を高めるためには、のみ込む時に体をどのように使っているかを理解しておく必要がある。
のみ込む動作の核になるのは、「のどぼとけがタイミング良く上に動くこと」だ。のみ込むと、のどぼとけが必ず上に動くのが分かるだろう。のどぼとけがある喉頭が上に動くことで、食道の入り口が開き、食べ物を食道に送り込んでいる。もし、のどぼとけが上に動かなければ、人は食べ物を食道に運ぶことはできないのだ。
そして、のどぼとけを引き上げる筋肉は、顎の下にある。顎の先から少し奥を指で触ってのみ込むと、この筋肉(ごっくん筋)が硬くなるのが分かるはずだ。また、現時点での「のみ込み力」の状態を知ることも大切。次の症状に該当する数が、どれくらいあるかチェックしてみよう。
■「のみ込み力」の低下が分かる10の症状
①痰がのどによくたまる。
②唾液が多いと感じる。
③声の感じが変わってきた。
④食事中や食後にむせるようになった。