ワクチン接種後死亡1312人 すべて「因果関係なし」か「不明」
記載されていた死因等は虚血性心疾患112例(うち65歳未満は15例)、心不全109例(同10例)、肺炎90例(同1例)、出血性脳卒中89例(同24例)、大動脈疾患54例(8例)、虚血性脳卒中51例(5例)、不整脈33例(11例)、敗血症33例(同1例)などが多かった。
一方、モデルナ社製37件のうち65歳以上6例、65歳未満30例となった。
症状の概要に記載された死因等は出血性脳卒中9例(うち65歳未満7例)、虚血性心疾患8例(同6例)、心不全3例(同3例)、不整脈2例(同2例)、敗血症2例(同2例)、肺炎2例(同1例)などとなっている。
ファイザー社製、モデルナ社製共に虚血性心疾患等が目立つ。そこで専門部会はワクチン接種後の副反応疑い報告に基づく1人1日当たりの死亡の頻度と、死亡届に基づく1人1日当たりの死亡の頻度を比較している。
データは2月17日~7月11日の副反応疑い報告(接種から30日以内に出血性脳卒中疑いで亡くなった50例)とファイザー社製の推定接種回数(5843万9259回)、2019年に虚血性心疾患で亡くなった人(3万4380人)を使用。計算式は、①ワクチン接種群の出血性脳卒中による死亡の報告の発生率=出血性脳卒中÷(ワクチン接種延べ人数×観察期間)、②一般人口での出血性脳卒中の発生率=出血性脳卒中による年間死亡数÷(総人口×年間日数)とした。
結果は①が100万人1日当たりの死亡率が0.03件/100万・日、②が0.75件/100万・日となり、ワクチン接種群が多いわけでない、としている。