新型コロナワクチン副反応を徹底検証【ギラン・バレー症候群】日本で75件の疑い報告

公開日: 更新日:

 問診でギラン・バレー症候群が疑われる場合、確定診断のために血液検査、髄液検査(腰椎穿刺検査)、神経伝導検査(筋電図検査の一つ)、CTやMRIなどの画像検査などが行われる。血液検査では約60%の人に末梢神経の構成成分である糖脂質に対する抗体が認められる。また、神経伝導検査で情報伝達障害が確認され、髄液検査でタンパク質の値が高値であるのに対し、細胞数の増加を認められなければギラン・バレー症候群が考えられる。

 治療は一般的に、血漿中の有害物質を取り除き体内に戻す血液浄化療法や、免疫の働きを調整する免疫グロブリンの大量静注療法。呼吸困難があれば人工呼吸器装着、嚥下困難があれば栄養管理(経管栄養)など、それぞれの症状を改善するための治療も行われる。

 なお、冒頭のEMAは、ギラン・バレー症候群の副反応は頻度が最も低い「非常にまれ」で、ワクチン接種の効果はリスクを上回ると強調している。FDAも、頻度は低いことから、ワクチン接種を推奨する方針は変えていない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された