著者のコラム一覧
池田和彦新宮アゼリア薬局・管理薬剤師

1973年、広島県広島市生まれ。第一薬科大学薬学部薬剤学科卒。広島佐伯薬剤師会会長。広島市立学校薬剤師、広島市地域ケアマネジメント会議委員などを兼務。新型コロナワクチンの集団接種業務をはじめ、公衆衛生に関する職務にも携わる。

気温が下がる冬は「こわばり」に注意 体を温めると改善する場合も

公開日: 更新日:

 日本整形外科学会、日本腰痛学会が監修した腰痛診療ガイドラインによると、「腰痛は単一の疾患単位ではなく症状である」とされています。病気の名称ではなく、腰を中心とした痛みや張りといった不快感の総称なのです。

 腰痛の原因はさまざまで複数の要因が絡んでいるケースもありますが、85%は原因不明です。そのため、症状がひどい場合はまず痛みと炎症をやわらげるために薬と注射で治療を進めていくのが基本とされています。ただ、薬物療法はあくまで対症療法で、根本的な腰痛治療ではないのが現状です。状態によっては、薬だけでなく運動療法(理学療法を主体とするリハビリテーション)や手術などが必要な場合もありますから、痛みに苦しんでいる方は医療機関に相談してください。

 この連載では、腰痛に対して主にどのような薬が使われるのかを解説していきますが、その前に薬を使わずに症状の改善が期待できる方法を紹介します。

 気温が下がる冬は腰痛を訴える方が多くなる傾向が見受けられます。人間の体は冷えを感じると、熱を逃がさないように筋肉を収縮させます。これがいわゆる「こわばり」と呼ばれる症状です。また、冬は外出する機会も減少するため運動不足になりがちで座ったままの状態が続くことにより腰にさらなる負担がかかります。そのため、体を温めることで症状が改善する場合があるのです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…