抗がん剤には柑橘系の果物を食べない方がいいタイプがある
それでは、ミカンなど他の柑橘類ではどうでしょうか? フラノクマリン類の含有量は、同じ柑橘類でもそれぞれ違いがあります。グレープフルーツだけを見ても種類がたくさんあり、産地によっても異なるようです。
ちなみに、フラノクマリン類の含有量が多いのは、夏ミカン、ダイダイ、サワーオレンジ、ブンタン、スウィーティー、ハッサク、安藤みかん、晩白柚、ライム、キンカンなどが挙げられます。逆に少ないのは、温州みかん、カボス、ネーブル、バレンシアオレンジ、マンダリンオレンジ、日向夏、レモン、ユズなどです。
このように、似ている果物が並んでいて、どれがダメでどれが大丈夫なのか、とても分かりづらいといえます。また、フラノクマリン類は柑橘類以外にも含まれていることがあり、とても判断が難しいのです。無理に柑橘類を選ぼうとせず、代用可能なものを食べるようにして対応される方がいいでしょう。
■分子標的薬や降圧剤の一部も該当
イリノテカンは、大腸がん以外でも、小細胞肺がん、非小細胞肺がん、子宮頚がん、卵巣がん、胃がん、乳がん、有棘細胞がん、非ホジキンリンパ腫、小児悪性固形腫瘍、膵がんなどにも使われます。