新型コロナの治療に「抗生剤」をもっと活用してはどうか

公開日: 更新日:

「ギリシャ、エジプト、ブラジルなどでは、新型コロナに対してクラリスロマイシンを使った治療の臨床試験が行われ、有効性が報告されています。日本でも長崎大学が中心となってランダム化比較試験を実施中です。また、吸入ステロイド薬のシクレソニドとの併用で大きな治療効果があったという国内外での症例報告もあります」

■安価で入手しやすい

 昨年12月に日本で特例承認された新型コロナの新しい経口治療薬「モルヌピラビル」は、1コース(5日間)530~700ドル(約6万~8万円)と高額で、途上国などが必要量を確保するのも難しい。

「一方、クラリスロマイシンをはじめとしたマクロライド系抗生剤は200ミリグラムで60円程度と安価なうえ、古くから世界中で使われているので入手しやすく、副作用が少ないこともわかっています。海外の治験を参考にすると、日本では200ミリグラムの錠剤を1回2錠、1日2回、7日間の服用で効果があると思われるので、使いすぎによる耐性菌の問題もそれほど過敏にならなくていいと考えます。まずは専門の医師がクラリスロマイシンによる治療を展開し、一般の医師も臨床で使用できるようになることを期待しています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    六代目山口組・高山若頭の相談役人事の裏側を読む

  2. 2

    大物の“後ろ盾”を失った指原莉乃がYouTubeで語った「芸能界辞めたい」「サシハラ後悔」の波紋

  3. 3

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  4. 4

    フジ経営陣から脱落か…“日枝体制の残滓”と名指しされた金光修氏と清水賢治氏に出回る「怪文書」

  5. 5

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  1. 6

    上沼恵美子&和田アキ子ら「芸能界のご意見番」不要論…フジテレビ問題で“昭和の悪しき伝統”一掃ムード

  2. 7

    “路チュー報道”STARTO福田淳社長がフジ新取締役候補というブラックジョーク…堂本光一も痛烈批判

  3. 8

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  4. 9

    ドジャース佐々木朗希 160キロ封印で苦肉の「ごまかし投球」…球速と制球は両立できず

  5. 10

    ダウンタウン浜田雅功“復帰胎動”でまたも「別人疑惑」噴出か…中居正広氏「病後復帰」では陰謀論がワンサカ