健康に良い食品かどうか一目でわかる指標「NRF」に注目 コロナ対策にも有効
穀類であるそばと即席中華麺。そばは食物繊維、マグネシウム、鉄が多いのでNRFは「68」だが、食塩や飽和脂肪酸が含まれる即席中華麺は「マイナス3.7」。白米ご飯のNRF「4.3」に対し、食物繊維、ビタミン、ミネラルが豊富な玄米ご飯は「35.4」になる。
「野菜は、栄養素が豊富な上に飽和脂肪酸、糖類、ナトリウムが含まれていないため、いずれもNRFが高い。一方、漬物になると食塩が多いのでNRFが低くなります」(香川医師=以下同)
魚介類、肉類も、「そのまま」はNRFが高いが、加工品になると食塩や飽和脂肪酸が多くなるのでマイナスになる。果物はNRFが高く、ジャムはマイナスとなるのは、前者は食物繊維やビタミンなどが豊富なのに対し、後者はそれらが少なくなり、しかも糖類が多くなるからだ。
■加工品より「そのまま」を
食品群別でも、NRFの平均値が出ている。それによれば、海藻類、野菜類、キノコ類がNRF3桁(それぞれ330、241、225)と極めて高くトップ3。豆類、果実類、魚介類、種実類、芋類が80~50台。卵類、肉類、穀類、乳類と続き、菓子類は最も低い4.6。