歯を残す「根管治療」は3つの機器が揃った歯科医院で受けたい

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 虫歯ではなく、重度の歯周病で歯を支える骨が溶けてしまっているような場合は抜歯が選択されるが、これは違う疾患の話になる。つまり虫歯では、きちんとした根管治療が適切に行われれば、歯を失わずに済むのだ。

 とはいえ、保険点数が低いこともあって、しっかりした根管治療を行っている歯科医院は多いとはいえないのが現状だという。

「根管は、歯根の中にある神経や血液が通っている道のことで、直径が0.3ミリほどしかないうえ、曲がりくねっていたり枝分かれしていたりと迷路のような複雑な形状をしています。そのため、患部をきちんと見ることができなかったり、治療器具が入らなかったりするケースがあるのです。現在、根管治療を受けている患者さんは、虫歯を放置していたことで神経が細菌に感染してしまった場合もありますが、ほとんどは以前に神経を抜くなどする根管治療を行ったものの、そこから再び感染を起こして再治療が必要になったケースです。それだけ根管治療はハードルが高いといえます」

■根管の状態を的確に把握できるかが重要

 根管治療を成功させるためには、「歯科用CT撮影装置」「マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)」「ラバーダム」の3つの検査・治療機器が有用だという。

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