著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

好きな人とは横並びで同じ行動を 対面よりも親近感アップ

公開日: 更新日:

 感情というのはとても大切です。何を当たり前のことを──と思われるかもしれませんが、「優勝してうれしい!」と「足をぶつけて痛い!」という顔写真だけを比べると、実は同じ表情をしていたりします。

 喜びの表情と苦痛の表情は最終的に変わらないといわれ、気持ちを相手に伝えるには、全身で表現することが大切なんですね。

 人間には共感力の神経とでも形容すべきミラーニューロンという神経細胞があるといわれています。事故の映像などを見て、こちらまで「痛い!」と感じてしまう現象も、ミラーニューロンによるもの。一緒に楽しんだり、落ち込んだりするのも同様だと考えられています。

 たとえば、恋愛に悩んでいるなら、ミラーニューロンの効果を利用してみるのもひとつの手でしょう。同じ行動によって親近感が芽生えやすくなるともいわれているので、好きな人がパスタを頼んだら、自分も同じものを頼んでみる。たったこれだけで、人は親近感を抱くといわれています。

 もちろん、同じ行動ばかりしていたら気持ち悪がられるのでは!? といった心配要素もあります。そこでおすすめしたいのが「横並び」です。実は、横並びには親近感を抱かせやすいという効果があるといわれています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…