地方に波及する梅毒パンデミック 年内に1万人感染の可能性も

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■注射1本で治療は完結

 これまで報告数が少なかった県でも感染者数は増えている。 

 鹿児島では、昨年同時期に9人だった感染者数が今年は45人と5倍となった。岡山も29人から45人へと増えている。一方、高知は25人から17人に。宮崎は36人から23人へと減少している。

「実数だけではわかりにくいのですが、2021年のデータをもとに人口100万人当たりの梅毒患者数を調べると高知、岡山、宮崎は大阪並みでした。その危機感から高知、宮崎は減らしているのかもしれません」

 男女比では20代までは女性が多いのに対して30代以降は逆転。男性の方が多い。

 実際に22年第19週(~5月15日)の東京都の梅毒患者報告数を男女別に見ると、10代(男性6人、女性31人)、20代(同179人、258人)までは女性が多いのに対して、それ以降は逆転。30代(同201人、59人)、40代(同191人、21人)、50代(同119人、10人)、60代(同31人、0人)、70代以降(同7人、0人)となっている。

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