ただの物忘れなのか…どんな異変があれば認知症外来にいくべき?
⑥買い物に出かけて、数日以内に同じものを何度も買う。あるいは買い忘れがある。
⑦部屋の片づけができなくなってきた。
これらは、頻度が重要。たとえ、1項目だけでも、数日から1週間に数回程度と目に付くほどあれば要注意です。
気になる症状があればかかりつけ医に相談し、認知症外来への受診をおすすめしますが、初期の場合、本人も何となく自身の異変を自覚しているので「認知症」という言葉に敏感に反応します。診察に行きたがらないので、「最近、忘れものが多いから家族として心配だ。治る可能性もあるから一度診てもらおう」などと伝えるとよいでしょう。
実際に診察をすると、認知症ではなく、よく似た症状の「老人性のてんかん」であったり、「甲状腺機能低下症」や「ビタミンB不足」などの病気で、認知機能が下がるケースも少なくありません。これらの病気も対策は早い方がよいので、診察は急ぐ必要があります。
アルツハイマー型認知症であれば完治は難しいですが、診断が早ければ進行を緩やかにする対策も講じられます。