【細菌性食中毒】生卵に潜むサルモネラ菌はペットのカメからも感染する
サルモネラ属菌の潜伏期間は6~72時間と言われており、食中毒を起こすと悪心・嘔吐、下痢、腹痛、発熱などの症状が表れます。水のような下痢が何度も続くケースもあります。
治療は他の細菌性食中毒と同様に脱水などに対する対症療法が中心です。抗菌薬を投与しても回復期間は短くならず、便中への細菌の排出が長引く場合があるため、通常は抗菌薬を使用しません。
サルモネラ属菌は食品以外にペットのカメや爬虫類から感染する場合があることも最近話題になっています。爬虫類の50~90%が腸内にサルモネラ菌がいるとも言われていて、これは野生の爬虫類だけではなく飼育環境下の爬虫類でも同様です。そのため、これらの生き物を触れた後は、しっかり手を洗う習慣をつけておくことも大切です。