VRで学ぶストレスマネジメント 検証試験で抗うつ効果証明

公開日: 更新日:

 しかし、メタバースならどこにいても参加できる。アバターなので、他人の目を気にせず話に集中できる。その一方で、「人とつながっている」という安心感や連帯感が生まれる。調子が悪かったり、興味がなければ途中で気兼ねなく抜けられ、休むのにも抵抗がない。

「おうちdeストレスマネジメント」で用いるプログラムは、宗医師がかつて在職した慶応大学病院で患者に提供していたコンテンツを、一般向けに改変したもの。

 その後、2021年にはうつ状態で苦しむ全国の会社員約100人を対象に実施。6週にわたる厳密な検証試験(無作為化比較試験)を通じて抗うつ効果が証明され、その結果は第117回日本精神神経学会(2021年)で学会報告もなされている。

「こういったメタバース空間を用いての大規模なグループ心理セラピーでの効果検証の成功は、国内外でもまだ例がないでしょう」

 プログラムは全6回。毎週木曜日、19時45分から40分間行われる。宗医師がバーチャルキャラクターとして解説を30分行い、その後、質疑応答10分間という、1回完結型。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が