検診結果が返ってきたら「GFR59以下」になっていないか必ず確認を
再検査をした結果「慢性腎臓病」だと診断された。では「慢性腎臓病」とはなにか。われわれ医師はCKD(chronic kidney disease)と呼んだりもしますが、GFRや尿タンパクの異常、腎臓の形の異常などの何らかの腎臓の異常が3カ月以上持続している場合と定義されます。GFR値と、尿タンパクの値によって診断します。
けれども、「慢性腎臓病」と診断された人は軽症な方から重症の方など多岐にわたります。
GFRが45以上59以下で尿タンパクが出ていない軽症の方は6~7割程度を占めるといわれています。つまり、慢性腎臓病の中でも「軽度」「中等度」「高度」と重症度を示すステージ(フェーズ)があるということなんですね。
「慢性腎臓病になったら、すぐに人工透析?」
患者さんから多く受ける質問のひとつです。先ほど話したように、慢性腎臓病にはステージがあるので、どこに位置しているかによって治療方法は異なる。
人工透析は、ステージ5の重度に分類される患者さんが受ける治療となります。