肥満はなぜ健康を害するのか? 正月太りが解消できない人は要注意

公開日: 更新日:

 こうした体内で起こる“変化”だけでなく、肥満があると、酸素や栄養分を全身に届けるために血液を余分に循環させる必要があるため、ポンプの役割を担っている心臓の負担が大きくなる。

 また、肥満の人は過食であることが多く、普段から中性脂肪やコレステロール、塩分、糖質を多く含む食品を過剰に摂取しているうえ、運動も不足している傾向が強い。そのため、高血糖、高血圧、高コレステロールといった生活習慣病が重なりやすくなる。先ほども触れたように、これらは心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患、大動脈解離、心臓弁膜症、心房細動などの不整脈といった心臓疾患の大きなリスク因子で、やはり肥満は心臓にとって大敵となるのだ。

 食事のコントロールや運動習慣による減量は、高血圧、耐糖能異常、脂質異常症、高尿酸血症・痛風、冠動脈疾患、脳梗塞・一過性脳虚血発作、NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)、月経異常・女性不妊、SAS(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)・肥満低換気症候群、運動器疾患(変形性関節症、変形性脊椎症など)、肥満関連腎臓病の健康障害が改善することがたしかに認められている。

 正月太りは早めに解消したい。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…